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 “お笑い”哲学論のページにようこそ!

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◆健康論◆


人から見ると、私は非常に健康そうに見えるものらしい。
しかし実際には、私ほど健康からほど遠い人間はいないでしょう。

にもかかわらず、私が人並み以上に仕事ができるとしたら、それは努力と実力によるものです。
もしも人並みに仕事が出来るとは、とても見えないとしたら、それは私が人並みに仕事をしていないからです。


先日も、眠っている最中に、あまりの頭痛で目が醒め、よく見ると頭にコブができていました。
いくら頭痛もちの人でも、コブができる程の痛みがある人はあまりいないでしょう。
たとえコブができる程の頭痛を経験した人がいたとしても、頭痛と同時にベッド横のテーブルの位置が動いてしまう程の、激しい頭痛を味わっているのは、私くらいのものでしょう。


疑い出せばキリがないが、実際には手足の麻痺、感覚の異常、意識混濁などにも襲われている可能性が充分あります。
(無意識のうちに女性の手を握っていることがある)
もしかしたら、私は自分の意識自体に異常をきたしていて、異常を知覚できなくなっているのかも知れません。
(かりに、私が女性の手を握っていたとしても、それは病気によるものであるから、私を憐れと思って、優しく握り返して欲しいものです)


自覚症状があるものだけでも私は病気の宝庫と言える程であります。
(病気が多いのを「宝庫」と呼べるかどうかは疑問ですが…)

しかし不可解なことに定期検診や人間ドックで私の病気が発見されたことはありません。
考えられる理由は、
(1)あまりにひどい状態なので、私本人に告知するのを避けている
(2)現代医学のレベルをはるかに超えた病状のため検出できない
(3)私の日頃の善行に報いるべく、神様が検査の時だけ奇跡的に治している
のどれかでしょう。

私の病状を具体的に挙げてみると、
1.身体がだるい (とくに仕事のある日)
2.頭痛がする (とくに仕事のある日)
3.朝起きられない (とくに仕事のある日)
4.会議で眠ってしまう (とくに会議のある日)
5.夜眠れない (とくに女の子と一緒の時)など、挙げていけばキリがない。


病んでいるのは身体だけではありません。
私はきっと、神経症です。
死ぬのが怖いし、仕事はしたくない。
貧乏、病気、事故、お化け、妻などを病的に恐れています。
(最後の二つは同質の恐怖である)


どうすればこれほど病弱になれるのか、私の病状を疑問に思われる人もいるかも知れません。
もし病弱の秘訣を尋ねられたら、私は、
「まず第一に生まれつきの体質、第二に好きなものを食べ、好きなことをする、この二つです」
と答えるでしょう。
偶然にもこれは、長寿の秘訣を尋ねられた老人の典型的な答えと同じです。

たぶん、私はまだ充分に好きなものを食べ、好きなことをしていないに違いありません。






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